2011年2月1日火曜日

幸せのデフレ化は世界に何をもたらすか 『ウェブ進化論』

幸せな世の中になったと思う。昔に比べたら。

ここ最近、ずっとIT関係の情報を集めています。
中小企業絡みの仕事をしたいと考えていますが、今後ITを利用した活動は活発化せざるを得ないと思います。
そういった意味でサポート側の人間がITの知識を持っていることは有用なのではないかと思ったからです。

そんな中で、この1冊。

先に言っておくと、「読むのが遅かった」という点。
IT、特にウェブ関係は特に変化が激しい分野であるのになんだかんだで5年前の書籍を読んでいます。

私は現在androidのスマートフォン、Xperiaを携帯しています。
androidというのはgoogleが開発したモバイル用のOSとでもいうんでしょうか?
iphoneに代表されるように、去年からスマートフォンが脚光を浴びています。
(就職活動にはスマートフォンが欠かせないという意見もあるようですが)

確かに便利な端末です。
携帯電話と同等の携帯性を持ちながら、パソコンにしかできなかったことをできるわけです。
例えば、パソコンでしか見れなかったウェブサイトを閲覧するなど。
パソコンで見ていたメールを手軽に閲覧できたりと、私自身便利さを実感しています。

ここで本著作にも引用されている羽生棋士の言葉を引用させていただきます。


「ITとネットの進化によって将棋の世界に起きた最大の変化は、将棋が強くなるための高速道路が一気に敷かれたということです。でも高速道路を走り抜けた先では大渋滞が起きています」

この一言、正に的を得た表現だと思いました。
(羽生氏の本『決断力』今後再読する機会があればご紹介したいと思います)

情報社会が発展したことで、情報はウェブ経由で広く公開されています。
この意味で、いわゆる情報格差というものが是正され、平等化が進んでいると感じます。
また、ウェブ上のサービスもニュースからエンターテインメントまで幅広くカバーされています。
それらの欲求を自宅に居ながら満たすことができる時代は昔からするととても裕福な環境に聞こえます。

ただ、それが当たり前のものになったとき、それが今日です。
家でテレビをバラエティー番組を見て笑う
パソコンでネットサーフィンをする
それだけであっという間に日々は過ぎていってしまいます。
「情報に呑まれる」現象とでもいうのでしょう。

つまるところ、環境ではなく「そこにいる自分自身がどうあるべきか」を常に意識していなければ
均質的な社会に作られたありきたりな人間ができあがってしまうのだなという警鐘を鳴らしているのだと感じました。

常に自分自身を見張っておかなければならない。
そういう危機感を持って生き抜いてほしい。
そんな思いを感じました。

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)
(2006/02/07)
梅田 望夫

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