今回は経済に関する書籍です。
帯のキャッチコピーが全てを表しています。
「ユーロはドルに対抗できるか?」
今回も頑張ってみていきたいと思います。
ユーロというのはヨーロッパ圏内で新たに導入された国際通貨です。
国際通貨というには理由がありまして、その名のとおり一つの国家で用いられるものではなくヨーロッパ諸国で用いられることを想定した通貨となっています。
そもそもユーロ導入に先駆けて、ヨーロッパではEU(欧州連合)という仕組みを発足させており、EUの加盟国内での共同通貨としてユーロを作ったという経緯があります。
EUが発足するまで、過去のECやEECといったようなEUの先駆け組織の歴史であったり、EUの政策について、ユーロ導入のメリット・デメリット、現状と今後の展望といった内容がこの本におさめられています。
まず、ユーロの現状はどんなものかと探してみました。
準備通貨で国際通貨としての位置づけを見ていきます。
国際通貨制度におけるユーロ (wikipedia)
導入当初は2割に満たなかったユーロですが、10年で3割近くまで上昇しています。
確かにアメリカの不安要素があったためにユーロに流れたという見方もありますが、普及しつつあるという見方をしていいのではないかと。
共通の通貨を導入することでユーロ導入圏内での商業は活発化しているということもありますしね。
下に載っているんですが、日本の比率は下がっています。
GDPの順位の低下も言われていますが、ここにも日本のプレゼンスの低下が表出していますね。
ただ不安要素は数多くある。
フランス・ドイツについては要求されている財政基準を満たしていないということが筆頭に挙げられます。この2国が大国であって影響が大きいということから特例的に基準を満足していない状況を容認しているようです。
かといって、仮に他の小国が今後そういった状況になったとして、その国が容認されないということになればやはり問題になります。
なんらかの是正措置をとるように勧告はしなければならない。
ただ、この本が2004年に書かれた古いものだがこの問題が改善されたような話は聞かない。
冒頭にさかのぼりますが、
帯に書かれたキャッチコピー「ユーロはドルに対抗できるか?」という問いがあります。
ここでユーロとドルには大きな違いがあります。
それは単一国家の通貨か国際通貨かという点です。
EUの発足、ユーロの導入にあたり欧州中央銀行という機関をし、EU内通貨であるユーロを管理する政策はここが発信することが定められています。
つまりユーロ導入国は統一して欧州中央銀行の政策に準じるわけです。
経済基盤がバラバラなのは当然のことであって、厳密に言って、全てのユーロ導入国に有効に働く政策はないのではないのでしょうか。
そういう意味では政策と効果の一致性からしてドルの方が有利であることは明らかです。
当時10程度の国家が集まって発足した組織も今や27の国が加盟している大連合となっています。その多様性に対して統一された経済政策が対応し続けられるのかは疑問が残りますが、その点については手腕を期待したいという
そもそもユーロ導入に先駆けて、ヨーロッパではEU(欧州連合)という仕組みを発足させており、EUの加盟国内での共同通貨としてユーロを作ったという経緯があります。
EUが発足するまで、過去のECやEECといったようなEUの先駆け組織の歴史であったり、EUの政策について、ユーロ導入のメリット・デメリット、現状と今後の展望といった内容がこの本におさめられています。
まず、ユーロの現状はどんなものかと探してみました。
準備通貨で国際通貨としての位置づけを見ていきます。
国際通貨制度におけるユーロ (wikipedia)
導入当初は2割に満たなかったユーロですが、10年で3割近くまで上昇しています。
確かにアメリカの不安要素があったためにユーロに流れたという見方もありますが、普及しつつあるという見方をしていいのではないかと。
共通の通貨を導入することでユーロ導入圏内での商業は活発化しているということもありますしね。
下に載っているんですが、日本の比率は下がっています。
GDPの順位の低下も言われていますが、ここにも日本のプレゼンスの低下が表出していますね。
ただ不安要素は数多くある。
フランス・ドイツについては要求されている財政基準を満たしていないということが筆頭に挙げられます。この2国が大国であって影響が大きいということから特例的に基準を満足していない状況を容認しているようです。
かといって、仮に他の小国が今後そういった状況になったとして、その国が容認されないということになればやはり問題になります。
なんらかの是正措置をとるように勧告はしなければならない。
ただ、この本が2004年に書かれた古いものだがこの問題が改善されたような話は聞かない。
冒頭にさかのぼりますが、
帯に書かれたキャッチコピー「ユーロはドルに対抗できるか?」という問いがあります。
ここでユーロとドルには大きな違いがあります。
それは単一国家の通貨か国際通貨かという点です。
EUの発足、ユーロの導入にあたり欧州中央銀行という機関をし、EU内通貨であるユーロを管理する政策はここが発信することが定められています。
つまりユーロ導入国は統一して欧州中央銀行の政策に準じるわけです。
経済基盤がバラバラなのは当然のことであって、厳密に言って、全てのユーロ導入国に有効に働く政策はないのではないのでしょうか。
そういう意味では政策と効果の一致性からしてドルの方が有利であることは明らかです。
当時10程度の国家が集まって発足した組織も今や27の国が加盟している大連合となっています。その多様性に対して統一された経済政策が対応し続けられるのかは疑問が残りますが、その点については手腕を期待したいという

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