2011年2月9日水曜日

ハーバード大学はやっぱり凄い 『フェイスブック 若き天才の野望』


フェイスブック(facebook)が大人気!
(大人気という言葉では表現しきれない気もしますが)
ただ個人的には日本ではそんなに普及してない気もします。
私があまり活用してないからかもしれませんが。
そんなフェイスブックがどのようにして誕生したか。
それはこの本を見ればバッチリです。
とある理由からピックアップはカットです。









1 この本について
まず、フェイスブックというのは今流行っているSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)の1つにあたります。特徴としては「実名を用いる」という点でしょうか。
そのサービスを作ったのはこの著書の表紙の方、マーク・ザッカーバーグ氏です。
彼がハーバード大学在学中に立ち上げました。

ただ、彼が独りで全て手がけているわけではなく、
彼の寮仲間がサポートしてくれたおかげでここまでのサービスに成長してきたのです。
そのやりとりもこの本の中にしっかり掲載されています。


2 ピックアップ
カットです。

3 私の感想 
ハーバード大学は日本の大学で測れないものがあるなと思いました。
確かにハーバード大学というのは優秀な大学の1つに過ぎないかもしれません。
ただ、ハーバードのポジションを東京大学が代わりに担えるかといえばそれは違う。

東大をはじめとする優秀な大学の学生たちは何人かのグループで集まって学生起業したりしている話をよく聞きます。
一人ひとりの能力が高いわけですからそのシナジー効果もより大きくなるだろうという自然な予測です。
「学生起業はよくある話」で、日本は終わってしまいます。
ただハーバードというのはそれを超えている何かを持ってるんじゃないかと思います。
(若干日本代表の本田選手の言葉が混じっていますけど気になさらず)

思うのはハーバードには世界各国からハーバードを目指してやってくる人が大勢いますが、日本の大学にそういった傾向がないことです。
国際教育機関であるクアクアレリ・シモンズ社(Quacquarelli Symonds)が大学を様々な視点から評価し、順位付けしたランキングがありますので転載します。

QS World University Rankings 2010


Rank
School Name
Country
Size
Research
Focus
Score
1
United Kingdom
L
VH
FC
100.00
2
United States
L
VH
FC
99.18
3
United States
M
VH
FC
98.68
4
United Kingdom
L
VH
FC
98.54
5
United States
M
VH
CO
98.19

結果を見て驚き。
2010年のランキングでは1位がケンブリッジ大学です。
ハーバード大学は2位です。
ベスト5まで米国と英国で占められています。
ここまでくると、日本の大学がどのくらいにいるか気になりますよね?
見てみましょう。
24
Japan
L
VH
FC
86.74
25
Japan
L
VH
FC
85.89

49Osaka UniversityJapanLVHFC76.21
60Tokyo Institute of TechnologyJapanMVHFO72.59
91Nagoya UniversityJapanLVHFC66.41
うーん・・・個人的な印象としてはパッとしませんね。
ちなみに
24位 東京大学
25位 京都大学
49位 大阪大学
60位 東京工業大学
91位 名古屋大学
です。
GDPでは世界2位を記録した日本ですが、教育では負けている印象が強いです。
しかも驚きの結果がこれです。
23University of Hong KongHong KongLVHFC87.28

たった1つ順位が違うだけですが香港大学がアジアでトップです。
これはまずいんじゃないかと。
結局高く評価されている大学に優秀な学生を持っていかれるわけで、
世界で高い順位に位置しているわけでもない日本の大学は見向きもされないと。
ただ、どのようにして優秀な学生を獲得できるようにするか。

・日本の大学を海外で積極的にPR
・優秀な人材を輩出して、日本の大学は凄いと思わせる
・定期的な交換留学制度

パッと思いつきで書きましたがやっぱり真ん中の案が強いでしょう。
「from Japan」というようなブランドを人材市場で定着させると。
そのためにもビジネスで強い人材を輩出するための教育制度を整備すると。
NHKでサンデル教授の哲学の講義を拝聴させていただきましたが、あの講義の空気は少なくとも私が大学にいた頃は体験できませんでした。
そういう大学を目指してもいいんじゃないでしょうか。

グーグル、フェイスブックと世界のウェブ業界の革新を体感させていただいておりますが、
こういった業界は争いが絶えない気がします。

本書に限っていえば、例えば初期にザッカーバーグにオファーを出した3人組から訴えられたり、彼の直接の仲間である方からも訴えられているわけです。

こういった革新にトラブルはつきものなんでしょうか?
ザッカーバーグ氏のモットーは素晴らしいのですが、そういったトラブルがあるとどことなく不安になります。

ともあれ、日本でもこういった話題が生まれると期待しています。

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