今日は哲学です。
とは言っても私は哲学に全く縁がなかったわけなんですが。
本の引用に哲学持ち出されてしまうとお手上げで困るので読んでみようと思います。
この本、哲学全然知らなくても読めます。読みやすいです。
1 この本について
ニーチェというのは哲学の学者の中でも非常に有名な人物の一人です。
そのニーチェの著作を白取氏が翻訳し、本に仕上げました。
ちなみに実際に本をそのまま翻訳、出版という形式ではありません。
一般の人でも読みやすくするために、様々な工夫がなされています。
例えば・・・
・普遍的なテーマにニーチェの言葉をまとめている(e.g.「愛について」「美について」)
・テーマに沿った内容をニーチェの様々な書籍から横断的に掲載
・テーマの中に小見出しを作成、1ページごとにまとめられている
といった感じです。
哲学というと文字ばかりで読むのが億劫になる本ばかりだというのが個人的な印象ですが、1ページの分量もかなり抑えられているのでスッキリした印象があり、読みやすいです。
2 ピックアップ
今回、印象に残ったフレーズをそのまま引用させていただきます。
好き嫌いなどの感情や気分によって途中で決して投げ出さない。最後まで広い愛を持つ。これが、物事を本当に知ろうとするときのコツだ。個人的にこういった意識を大切にしています。
例えば、ある人があまり得意ではないといった場面で、得意でないからと言って相手を避けるのではなく、その人をもっと知ることでそういった意識も変わってくるかもしれませんよね。
「毛嫌いは良くない」ということを具体的に示してくれているのかなと思っています。
本能は大いなる救済の知性
これは、「なるほど」と思いました。
知性(理性)と本能というのは本来対極にあるようなものですが、考える余裕が無い場面、もしくは考えても解決できない場面においては自分のインスピレーションとでも言うのでしょうか、体で感じるままに動くというのが案外良い方向へ向かうといいますね。
考えは言葉の質と量
これは私が本を読むことを明確に意識した大きな理由です。
考える力をより深めるために本を読む。引用文で意味が分からない文章がないようにするといったものはある意味おまけみたいなものです。
自分だけの知識ではどうにもならない問題が出てきた時自分が頼れるのはやはり自分自身です。そういったときに自分だけで解決に導く考えを生み出す力は優れた文章を読むことで徐々に養われていくのではないかなと。
あくまで主体的に意識していきたいことですね。
独創的になるためには
安易に見過ごしてきたものをとても新しいものであるかのように見直す眼を持つ人
共感しました。
確かにアイデアマンというのは価値が高いと思いますが、そうそう新しい考え方をポンポンと生産し続けられる人はいないと思います。当たり前のことを当たり前に思わず、疑いの目を向けられる人間が独創的な人間だと言っているようです。
そして、考えるだけでなく、それを自分の体で確かめる人間こそ優れた人間であると言っています。
3 私の感想
この本は1ページごとに独立しているので読みやすかったです。
ただ個人的にはこの本は入門書の入門書的な位置づけではないかと考えています。やはり、著作はその著作として体系化されていると思いますから、これをきっかけとしてニーチェの書籍に足を踏み入れていきたいと思います。

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